― まさか、私が猫と働くなんて ―
もともと私は、ホテル内のマッサージサロンで長年施術に携わってきました。
「5年後くらいに独立できたらいいな」
そんなふうに、ぼんやりと将来を思い描いていた矢先、
コロナ禍の影響でホテルが閉館し、突然職を失うことになります。
先の見えない状況の中で出した答えは、
「今すぐ、自分でやるしかない」というものでした。
そうして自宅を改装しながら、
サロン開業の準備を進めていきました。
犬派だった私のもとにやってきた、小さな命たち
開業準備の真っ只中、
もう一つの思いがけない出来事が起こります。
親戚から、
「一人暮らしのおばあさんが亡くなり、
その家に8匹の猫が取り残されている」
という連絡が入ったのです。
実は私、
トリマーの専門学校に通っていたほどの犬派でした。
猫には、
「引っかきそう」「少し怖い」
そんなイメージさえ持っていました。
それでも、行き場を失った命を前に、
見て見ぬふりはできませんでした。
その中でも、高齢で引き取り手の見つかりにくかった
3匹の猫(テビ・ハナ・レイ)を、家族として迎える決断をしました。
「お店はもう無理かもしれない」と思った日
正直なところ、
猫を引き取った瞬間、
「サロンの夢は終わったかもしれない」そう思いました。
壁が傷つくかもしれない。
猫アレルギーのお客様もいるかもしれない。
施術部屋に猫がいるサロンなんて、成立しないのではないか――
そんな不安が次々と浮かびました。
けれど当時の私には、
自宅で小さく始める以外の選択肢はありませんでした。
「猫と、自分が生活していける分だけ稼げればいい」
そう腹をくくり、
猫たちとの生活とサロンワークが始まりました。
猫の恩返し
ところが、
思いがけない変化が起こります。
引き取った猫たちはとても穏やかで、人が大好きな子たちでした。
私が教えたわけでもないのに、
お客様をお出迎えし、
施術中はそっと寄り添い、
帰るときにはお見送りをするようになったのです。
最初は、
「私が猫を助けた」と思っていました。
けれどいつの間にか、
私のほうが猫たちに助けられ、
たくさんのご縁をつないでもらっていることに気づきました。
それはまさに、
猫たちからの恩返しでした。
「癒し」だけで終わらせないサロンへ
猫との出会いから生まれた「猫とリラク」。
ですが、私が提供したいのは、癒しだけではありません。
慢性的な肩こりや腰痛、疲れが抜けない方へ。
その場しのぎではなく、
「本来の楽な状態」に戻れる体へ整えていきます。
猫のいる穏やかな空間で、
心も体もゆるめながら、
安心してお過ごしください。